京の冬の旅とは
京都では、毎年冬に「京の冬の旅」というイベントが開催されます。
冬の閑散期にも観光客に来てもらうことを目的として、普段は非公開の文化財や建物を特別公開しています。※ちなみに「京の夏の旅」もあります。
今回は東本願寺御影堂門(ごえいどうもん)の内部特別公開に行ってきました。

東本願寺とは
東本願寺は、正式名を真宗本廟(しんしゅうほんびょう)と言います。京都では「おひがしさん」と言われ親しまれていますよね。
親鸞(しんらん)聖人を宗祖とする浄土真宗のお寺で、本尊は阿弥陀如来です。渉成園散策の時も書きましたが、現在の土地は徳川家康によって寄進されました。
京都には西本願寺もあり、そちらは「おにしさん」と呼ばれています。西本願寺の土地は豊臣秀吉によって寄進されました。もともと本願寺は1つでしたが、勢力の拡大を恐れた家康が分裂させたとか、もともと仲の悪かった派閥を2つに分け安定させたとも言われていますが、本当のところはどうなんでしょうね。

東本願寺の見どころ
御影堂(ごえいどう)
東本願寺の中心にある世界最大級の木造建築物で、2019年に国の重要文化財に指定されています。屋根の瓦は17万枚以上、堂内で使われている畳は927畳もあるそうです。

堂内の正面中央には親鸞聖人の御真影(ごしんねい)が安置されています。皆さんは「親鸞」という漢字書けますでしょうか?
京都検定の1級は、記述式なので回答の漢字を間違えると点数になりません。1級受験者にとっては「親鸞」という漢字は普通に書ける部類に入ると思います。
昨年も、「青蓮院のクスノキは、誰のお手植えと伝わるか?」という問題が出ました(答え「親鸞」)。
阿弥陀堂
御影堂の南側にあり、ご本尊の阿弥陀如来を安置しています。

鐘楼(しょうろう)
現在の撞鐘(つきがね)は2010年に約400年ぶりに新調されました。境内には400年前の撞鐘も置かれています。


手水屋形(てみずやかた)
1895年頃の竣工で重要文化財です。銅製の竜の口から水が出てきます。


特別公開の御影堂門内へ
今回特別公開の御影堂門は、高さ約27mの日本一高い木造楼門で、その名の通り御影堂の前にある門です。知恩院の三門、南禅寺の三門とともに「京都三大門」と言われています。
「蛤御門の変(1864年)」の時に焼失し、現在の門は1911年に再建されました。



上層には釈迦如来と弥勒菩薩、阿難尊者(あなんそんじゃ)の三尊像が安置されています(撮影禁止)。三尊像の他には特に何もなく、東本願寺を紹介するパネルが並んでいました。
日本画家の竹内栖鳳(たけうちせいほう)が天井に絵を描く予定でしたが、諸事情により実現しなかったそうです。





御影堂門の柱には獅子のレリーフが32体あるのですが、その中に1体だけ眠っている獅子がいます。作った人は遊び心がありますね。





まとめ
御影堂門の公開は「京の冬の旅」では初公開となります。普段非公開の御影堂門に上り、内部や景色が見られたことは貴重な体験でした。
釈迦三尊像は撮影禁止でしたので下記リンク(京都観光Navi)でご覧ください。釈迦三尊像の脇侍(わきじ)に阿難尊者(釈迦の十大弟子のひとり)が置かれているのはとても珍しいそうです。京都検定的にも要チェックですね。

上層からは比叡山や東山連峰も、とてもきれいに見えますので皆さんもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。(公開は3月18日までとなります。)
「京の冬の旅」ではほかにもいろいろ特別公開が行われていますので期間内に何か所か訪れたいと思います。



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