渉成園(しょうせいえん)とは
JR京都駅から烏丸通を北に10分ほど上がったところに東本願寺があります。
東本願寺の土地は、1602年、12代法主教如(きょうにょ)上人が徳川家康から寄進されました。
渉成園は東本願寺の飛地境内地で、1644年、13代法主宣如(せんにょ)上人の時代に、江戸幕府三代将軍徳川家光から東本願寺の東側の土地(約1万坪)を寄進されました。
宣如上人は引退後の住居をそこに定め、中国の詩人「陶淵明(とうえんめい)」の詩の一節「園日渉而以成趣」から文字を取って「渉成園」と名付けました。
当時、周囲の生垣に枳殻(からたち)を植えたことから「枳殻邸(きこくてい)」とも言われるようになりました。

園内は「池泉(ちせん)回遊式庭園」で、洛北にある詩仙堂を開いた石川丈山の作庭と言われています。大小2つの池のほかに茶室や書院などがあるほか、木々や花もたくさんあり、季節ごとに様々な表情が見られます。
江戸時代後期には儒学者であり漢詩人でもある「頼山陽(らいさんよう)」が、著書「渉成園記」の中で渉成園十三景を紹介し、建物や景色を讃えました。
修復中のため見られない場所もありましたが、いくつかご紹介します。
池泉回遊式庭園…池の周りを歩いて回ることができる日本庭園のこと。
渉成園見どころ紹介
高石垣
渉成園に入るとすぐ石垣があります。形の違ういろいろな石を使った面白い石垣です。

臨池亭(りんちてい)と滴翠軒(てきすいけん)
手前が臨池亭、奥が滴翠軒です。どちらも1884年に再建された建物です。名前の通り池を臨む場所にありますが、残念ながら水は張っていませんでした。
滴翠軒の東側には檜垣の燈篭があります。

代笠席(だいりつせき)
1888年に再建された庭園の北部にある煎茶席です。代笠席というのは旅人が「笠代わり」に雨宿りする席という意味だそうです。

園林堂(おんりんどう)
1957年に再建された持仏堂です。室内には画家棟方志功(むなかたしこう)の描いた44面の襖絵があるそうです。

傍花閣(ぼうかかく)
1892年再建の個性的な建物です。実はこの建物は昨年の京都検定1級の試験で出題されましたが答えられませんでした。
フィールドワークしておけばよかった~と思いました。

侵雪橋(しんせつきょう)
一番大きな池「印月池(いんげつち)」に架かる橋です。渡ったところには「縮遠亭(しゅくえんてい)」という茶室がありますが修復中で見学できませんでした。

回棹廊(かとうろう)
1884年再建の木橋です。中央の唐破風(からはふ)屋根が特徴的です。橋を渡ったところから池を撮影すると奥に京都タワーが入るのでお勧めの撮影スポットです。



閬風亭(ろうふうてい)
1865年再建の書院です。明治天皇も休息されたそうです。


双梅檐(そうばいえん)
紅梅・白梅が20株ほど植えられた場所です。少し咲いていました。

まとめ
渉成園は何度も火災にあっており、防火用の水の確保のため、1897年に琵琶湖疏水から分水して引くようになったそうです。
池には琵琶湖で生息する魚も見られるそうですよ。
この用水は「本願寺水道」と呼ばれ、現在もその役割を果たしています。
桜や紅葉など季節によって美しい景色が楽しめるので、また訪れたいと思います。
12月はライトアップも行っているそうですよ。
JR京都駅近くの癒しの庭園「渉成園」おススメです。



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