酬恩庵(一休寺)とは
1月30日(日)に京田辺市の酬恩庵(一休寺)に行ってきました。
とんちで有名な一休さん(一休宗純)が晩年を過ごした臨済宗大徳寺派のお寺です。一休さんは室町時代(1394年~1481年)の僧でこの時代では珍しく88歳まで長生きしたそうです。

元は「妙勝寺」といって鎌倉時代に
大應国師 南浦紹明(なんぽしょうみょう)が創建した禅の道場でした。
その後、度重なる戦火で荒廃していたお寺を一休さんが再興。
師恩に酬いる(報いる)という意味で「酬恩庵」と命名したそうです。


方丈の枯山水庭園は水を使わず石や砂で自然を表現しています。枯山水は、臨済宗など禅宗寺院で発達しました。京都では龍安寺が有名ですが、龍安寺も臨済宗妙心寺派の塔頭(たっちゅう)寺院です。(塔頭とは、大寺院の高僧が引退してから、お寺の近くや境内に小院を建てて住んだお寺で、妙心寺の塔頭は46ヶ寺あります。)

本堂の花頭窓です。主に日本の寺社建築に多くみられる窓で、昔は火灯窓と書いていましたが木造建築に「火」の文字が縁起が悪いということで花頭窓と書くようになったとか。
1月の最終日曜日は「一休善哉の日」
偶然にもこの日は「一休善哉(ぜんざい)の日」。

この日は1年の誓いを絵馬に書き、方丈でご祈祷してもらいます。絵馬を奉納したあと、江庵で善哉をいただきました。


「善哉」とは、一休さんが小豆汁を食べて
「善哉此汁(よきかなこのしる)」と言ったことから名付けられたそうです。
まん坊期間ということもあり、人数制限や感染対策はばっちり。
善哉の器も使い捨てになっていましたね。
私にはちょっと甘めの善哉でしたが、冷えた体に「善きかな」でした。
あわてない、あわてない。ひと休み、ひと休み。
アニメで有名なこのフレーズも一休さんの歌が基になっています。

有漏路(うろじ)より無漏路(むろじ)へ帰る一休み
雨降らば降れ 風吹かば吹け
有漏路は煩悩のこの世をあらわす
無漏路は煩悩の無い悟りのあの世をあらわす
人生というのは、この世からあの世へと向かうほんの一休み。
雨が降ろうが、風が吹こうが気にしない気にしない。
また、一休さんは亡くなる直前弟子たちに
「お寺が危機になったときに、開けなさい。」
と言って一通の手紙を残されたそうです。
その後何年かして
お寺が重大な危機に陥った際に、
弟子たちが一休さんの手紙に救いを求めたそうです。
そこに書かれていたのは、
「大丈夫、心配するな。なんとかなる。」
という言葉だったそうです。
悩むと人は視野が狭くなりがちです。「あせらず、ゆとりを持って努力すれば良い結果になるよ」と、教えてくれたのかもしれませんね。
クセになる!?お土産
一休さんが製法を伝授した「一休寺納豆」。

大豆を発酵させた保存食なんですが、
塩辛く、クセの強いお味ですが、ハマると癖になる?・・・個人的にはアンチョビのように感じました。
刻んでパスタに入れると良い感じでした。
一休さんと言えば屏風の寅退治が有名ですが、
今年は寅年ということもあり、
かわいい寅の置物もありました。
ひとつひとつ手作りで限定100個だったので
思わず買ってしまいました・・・。


その他、境内には宝物殿や開山堂、一休さんの銅像もあります。
「このはしわたるべからず」という立札がある橋もありますよ。




開山堂は屋根の損傷が激しいため、修繕のためクラウドファンディングが行われ、無事資金が集まったようです。
2月18日からは、
一休さんが晩年を過ごした
「観梅虎丘庵」の特別拝観も行われるそうです。
(要予約)
次は紅葉の季節に行きたいですね。


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