「京の冬の旅」レポート⑥~西陣「興聖寺(こうしょうじ)」40年ぶりの特別公開!~

西陣「興聖寺(こうしょうじ)」とは

「興聖寺」は西陣織で 有名な西陣の地にある臨済宗興聖寺派の本山です。
1603年に虚應円耳(きいんえんに)を開山に迎え、武将茶人である「古田織部(ふるたおりべ)」により建立されました。

興聖寺

古田織部は千利休に茶を学び、徳川幕府2代将軍「徳川秀忠」に茶道を教えていたほどの人物です。
そのため興聖寺は通称「織部寺(おりべでら)」とも言われています。

興聖寺の見どころ

本堂(仏殿)

本堂

本堂は、もともと仏殿として1689年に建てられ、その後法堂を兼ねるようになり仏法を説く場所として使われました。現在は本堂として使われています。

中心に本尊・釈迦如来坐像があり、向かって左に藤堂高虎寄進の「達磨像」、右に弥勒菩薩像が祀られています。
天井には迫力ある「雲龍画」も描かれおり、期間限定で座禅体験なども行われています。

本堂内部(案内看板より)

撮影禁止でしたので本尊の釈迦如来坐像はイラストを描いてみました。

本尊 釈迦如来坐像

方丈「海中写真」の襖と天井画

方丈の襖

方丈の襖には「杏橋幹彦(きょうばしみきひこ)」氏の海中写真がプリントされており、寺院の襖としてはかなり斬新なものとなっています。
天井画も描かれており、禅寺の簡素なイメージではなく華やかな空間となっています。ちなみにフィジーの海だそうです。

方丈天井画

天井画は4つのエリアに分かれており、四季が描かれています。
季節ごとに別々の方が描いたそうで、絵のタッチがそれぞれ違うのが面白いです。絵の中に鳥が2羽描かれているということで探してみました。


祠堂「雲了軒」と茶室「雲了庵」

雲了軒前の庭

祠堂とは祖先の位牌を祀ってあるお堂で、「雲了軒」には古田織部の木像が祀られています。
古田織部の院号にちなんで名付けられ、茶室「雲了庵」もあります。
織部は師である千利休から「人と違うことをしろ」と教えられており、利休の「静的な美」とは対極の「動的な美」「調和しない面白さ」などを好みました。
人々はそんな織部を「へうげもの」と呼んだそうです。
「へうげもの」の語源は「瓢げる(ひょうげる)」で、ひょうきんなことをする。おどける。という意味です。雲了軒、雲了庵は撮影禁止でした。


降り蹲踞(つくばい)

降り蹲踞

蹲踞とは茶室に入る前に身を清める手水鉢のある場所です。興聖寺の蹲踞は通常よりも深く、螺旋状に階段を降りて行く独特のスタイルになっていてとても珍しいものです。
蹲踞の脇にあるのが織部灯籠(おりべどうろう)です。特徴としては台座がなく地面に突き刺さってます。

織部灯籠

興聖寺一切経

興聖寺一切経

興聖寺の蔵には平安時代に書写された「興聖寺一切経(こうしょうじいっさいきょう)」という仏教思想の経典などが5294巻も保管されています。蔵の老朽化が進んでいるため、修繕費の寄進運動を行っています。

まとめ

興聖寺は「京の冬の旅」では40年ぶりの公開でした。
お庭も美しく整備されていていましたが、なんと住職さんが自ら整備しているそうです。素晴らしいですね。

方丈庭園

方丈の「海中写真の襖」は斬新で、人と違うことを好んだ古田織部の精神が引き継がれていると感じました。

京の冬の旅は3月18日で終了しました。すべての場所に行くことはできませんでしたが、行けなかったところも京都検定1級合格のために、しっかり勉強したいと思います。

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