「京の冬の旅」レポート④~大徳寺塔頭「聚光院(じゅこういん)」特別公開!~

聚光院(じゅこういん)とは

今回の訪問は大徳寺塔頭「聚光院(じゅこういん)」です。
同じ日に「大光院(だいこういん)」の特別公開も行きましたが、今回は聚光院のみレポートします。
撮影禁止でしたので、文字多めですがお許しください。

聚光院は1566年、戦国時代の武将「三好長慶(みよしながよし)」の菩提を弔うため、養子の「三好義継(みよしよしつぐ)」が創建しました。
開祖は笑嶺宗訢(しょうれいそうきん)。臨済宗の名僧の名前は難しいですね。もっと覚えやすい名前だと京都検定的には助かりますが・・・。
覚えるしかありません。

聚光院は千利休と、三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)の菩提寺でもあり、利休の供養塔をはじめ、三千家歴代のお墓もあります。
今年は千利休生誕500年の節目の年ということで、特別公開になったようです。

駒札

聚光院の見どころ

茶室 閑隠席(かんいんせき)

書院の中に作られた茶室で、窓が墨蹟窓(ぼくせきまど)と躙口(にじりぐち)上の連子窓(れんじまど)の二つしかありません。
躙口というのは茶室によくある狭い入り口です。入るときに自然と頭が下がるようになっているそうで、茶室の中は上下関係なく語る場所という思いが込められているとか。
その名の通りちょっと暗い空間です。親しい関係の人同士で秘密の話が行われていたかもしれませんね。


茶室 桝床席(ますどこせき)

書院の中に、水屋を挟んで閑隠席と並んで作られています。床の間が正方形(桝形)なので桝床席というそうです。
閑隠席とは対照的に入り口や窓も大きく、全体的に明るい空間となっています。
入り口は「貴人口(きにんぐち)」で、こちらは立ったまま入れる襖型の広い入り口です。
こちらは来客用でしょうかね。


百積の庭(ひゃくせきのにわ)

苔が一面に広がる中に、石がたくさん置かれている方丈の南庭です。庭の面積に対して石の配置が絶妙で、座ったときに目線の高さに石が来るように計算されています。

シンプルですが、禅の精神を見事に表現した枯山水の庭園です。国の名勝に指定されています。
写真がお見せできないのが残念です。


襖絵

方丈の襖絵(複製)は、狩野永徳(かのうえいとく)の「四季花鳥図(しきかちょうず)」「琴棋書画図(きんきしょがず)」、永徳の父狩野松栄の「瀟湘八景図(しょうしょうはっけいず)」があり、いずれも国宝という圧巻の見ごたえです。

「四季花鳥図」は大胆な構図と繊細なタッチが素晴らしく、花や鳥が生き生きと描かれています。

「琴棋書画図」は、「琴・棋(碁)・書・画」を楽しむ文人が描かれた風景画です。
こちらは勢いのある筆使いでとても迫力がありました。

永徳は24歳という若さでこれらの絵を描き、狩野派の地位がさらに高まったそうです。

「瀟湘八景」というのは中国湖南省の水辺の風景です。襖の余白を効果的に使い、水辺をうまく表現しています。
とても繊細なタッチです。

京都では度重なる火事などで襖絵が残っていること自体めずらしく、中でも父子の作品が横並びに残っているのも大変めずらしいそうです。

まとめ

大徳寺は「茶面(ちゃづら)」と言われるほどお茶とかかわりが深く、22の塔頭寺院がありますが、茶室の数は40以上ということです。

大徳寺山内図

2022年9月には「四季花鳥図」の本物が5年半ぶりに聚光院に里帰りし、公開予定だそうです。こちらも見に行きたいですね。
今回は写真撮影ができませんでしたが、個人的には大変勉強になる訪問でした。
今年の京都検定1級の公開テーマは「京の茶室」なので、これからじっくり勉強していきたいと思います。

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